「皆さん、夜中にお呼び立てしてしまい申し訳ありません。そして来て下さってありがとうございます」

その声は校長のしゃがれた声ではなく、とてもクリアだった。

「僕が誰だか分らないでしょうね。今は言う気もありません。なので僕はこのゲーム中、「S」と名乗ることにします」

ゲーム?

「僕達は非常にあなた方に腹を立てている」

男は突拍子もなくそう言った。



「だから制裁を下すのです」