「う、ん……芽生ちゃん。俺、寝てた……?」


目を擦すり上半身を起こそうとするイブに、心臓が止まるかと思った。



「あ、うん。わ、私帰るね!!」

「う、……うん?」


慌てて強制終了のボタンを押して、パソコンを勢いよく閉じた。

半分眠った状態のイブを置いて、すぐ隣の自分の家へと戻る。





イブのお母さんはとても綺麗な人で、小学生の私でも憧れていた。イブが羨ましかった。



2人の背丈は同じ位だし。

萌花ちゃんの顔立ちはおばさんに似てるのに。




ーー何で気付かなかったんだろう。