私の仕事は啓吾がだいたいカバーして今はこなしてくれているけれど、私ではないとならない確認作業や、リモート会議の時は啓吾が息子をみてくれたり、夜眠れるようにと、散歩に連れ出してくれて、パパとしても旦那としても、ありとあらゆる面で100点満点以上のサポートをしてくれていた。

唯一・・・

『ピンポーン』
玄関のチャイムが鳴り、啓吾は何やら後ろめたそうにそわそわしながら玄関に向かう。

私は啓吾の姿を見るだけでそのそわそわの原因が分かった。

玄関から何やら大きな箱を持って戻ってきた啓吾。

「今度はなに?」
私の言葉にたじたじになりながら「安かったし。ちゃんとコンパクトになるからさ。」とすぐに言い訳を始める啓吾。