ついに来たんだ・・・

ついに来てしまったんだ・・・


いつも最後、最後と言い聞かせて来たけれど。
本当に最後にしないとならない、タイムリミットが。

ずっとずっと恐れていた、タイムリミットが。

「今までありがとう。ここまでくることができたのも、季里のおかげだ。本当にありがとう。」
「・・・」
「そばにいてくれて、支えてくれて、励ましてくれて。ありがとう。」
「・・・」
突然の言葉に、私はうまく返事すらできない。

「俺がここまでくることができたのは、本当に季里がいてくれたからだ。感謝してる。」
「・・・そんなことない。律樹の努力だよ。すべて。」