後ろからの痛い視線は変わらない。
何故私?秘書課には美人で優秀な人材が沢山居るはずなのに、考えても答えが出ない。
強くなる視線、もう耐えられない。
いまさら光りの場所なんてイヤだ。
頭も心もグチャグチャで、「ことちゃん?私はまだ仕事を失えないの」
その声はかよさんで病気のご主人を抱えている。
あ〜〜……。
後から『私も、私も……』と
今まで、他人にお願いされた事なんてなかったなぁ…
人生初、心の中とは違う言葉がでる。
「分かりました」光りへ第一歩?
皆、歓喜の声!
私は喜べないよ。
溜息も付く暇も無く、皆に挨拶をする好きさえ与えず男に腕を取られ雑務課から連行された。