仕事は武藤さんや瞳さんの支えもあり、毎日何とか頑張っている。
瞳さんと二人で女子会をしてみたりと、そんな毎日のなかで社長との距離が変わりつつ、戸惑いもあるけど経験したことも無い感情に嬉しさもあって笑ってしまう。
私の中に芽生えた小さな芽。
この芽に名前はあるのだろうか?
社長の横顔を見て思わず笑みが溢れる。
「なんだ?」
怪訝そうに私を見てくる。
「何でもありません」
こんな何気ない会話が好き。
この芽が大きくなる時が来るのかなぁ……
社長に私の気持ちを悟られないように、いつものように振る舞う。
今は秘書としてね。
わがままだけど、ずっと側に居させて下さい。
笑顔の貴方をみたいから。
私の初恋の人。