楽しくランチをして社長室へ戻れば武藤さんが社長の前に立っていた。
珍しいなぁ〜。何かあったのか?真剣な顔をしてる見たい。
私を何故かじっとみてる、イヤな予感。
「只今戻りました、二人で大切なお話しなら私は席をはずしますが?」
「違いますよ、今夜会食が入ったので社長と相談してました。」
今度は笑顔?やっぱりイヤな予感しかない。
「琴美も今夜一緒に同伴だ」
同伴?イヤな言い方。
「どちらへ、相手の会社の名前は?」
「場所は銀座の高級クラブです。クーキコーポレーションの社長のお誘いです。」
銀座?高級クラブ?絶対嫌!。
「クーキコーポレーションの島田社長と大学時代からの友人なんです。この会食は断るわけには行きません」
私の顔には行きたいないと書いてあるのだろう。
「それなら、私は遠慮します。大切な会食なら武藤さんが適任です」
絶対に行きたくない、銀座なんて何処であの人と会うか分からない。
私を捨てたあの女の住む場所。