「さっきは嫌な態度とって悪かったな。俺は高橋慎。よろしくな!燐。」

改めて見た慎の顔はすごくかっこよかった。
目鼻立ちがスッキリしていて、まつ毛も長い。
「こちらこそ。よろしくね!」

私達はそのまま一限をサボることにした。

「私、事故に遭って……1ヶ月遅れで入学式したから、不安だったんだぁ。」
「事故?どこで?」
「あの小川のとこだよ!桜の写真撮ってたら車が突っ込んできて……でも、この学校の人に助けてもらったみたいでね!探すの手伝って貰えない?」

慎は口をあんぐりさせたままだった。
「ごめん、俺は手伝えねぇや。」