「なんだよ。」
「カバン、なんでそんなに汚れてんのよ。」

慎のカバンは新品とは思えない位汚かった。

「色々あんだよ!ほっとけ。」

ドン!っと机を叩き慎は出ていってしまった。

「燐どうしたの?
顔、真っ赤じゃない?」
「え……?なんでもないよ!大丈夫!」

私が名前を言った時、お辞儀をしてしまったから
その時は慎の顔を見れなかったが、
出ていく時の慎の横顔はめちゃめちゃかっこよかった。