あまりにも想定外な回答。
だけど真理をついた回答。
「そうだね。死ぬほどじゃないかもしれないけど」
と苦笑いしてしまった。

僕は、ずっと焦っていた。
自分が成果を出さなければいけない。
自分が立てた仮説も計画も間違えていないはず。
なのにちっともゴールが見えない。

いつになったら、この苦しい時期から解放されるのか。
がむしゃらに仕事に溺れることで、その恐怖に抗っていた。

そのうち、僕は夜眠ることができなくなっていた。
明日になったら、全てが悪い方向に向かっているのではないか。
目が覚めたら全てが終わってしまうのではないか。
そんな恐怖に怯える日々が続いていた。

病院にもこの時期通い始めていた。
「このままだと死にますよ」
「少しは人に任せたほうがいいですよ」
と言われていた。

だから、僕は求人を出した。
助けて欲しかった。
一人で抱え込むには耐えられなくなりそうな恐怖を、背負ってくれそうな救世主を求めた。