心桜side

「おはよ!」

私が教室に入ろうとすると、隣の教室から出

て来た島川菜月(しまかわなつき)が挨拶をし

てくれた。

「おはよう、菜月。あれ?史音は、一緒じゃ

ないの?」

私の問いかけに菜月は、苦笑いで答えた。