「うちに来てください。材料あるしご飯作ります。」
なぜだかそんな事を言ってしまった。

「行っていいの?」
先輩が目を輝かした。
「散らかってますけど、食べ物も飲み物もあるし。テレビもあります。」
「テレビ?」
「だって先輩んちないから、見れますよ」
「テレビって見ないからなー。ま、ご馳走になろ。さ、行こう。」

先輩は床に落ちてたTシャツを広い、ズボッと被り、歩きだそうとする。

「まっまって。私まだ着替えてません」
そう、シャワーのあとパンツだけ穿いて、先輩のTシャツを借りて着ていたから、それこそ外なんて出られない。

「あっ、そっか」
私を頭の上からつま先まで確認すると、
「じゃ、早く脱いで着て」
 と足元に落ちてる服を渡してくれた。
「着替えるから、玄関で待っててください。」
私は玄関を指さした。なのに先輩は首を横にふり
「いいよ、手伝ってあげる」
て、楽しそうに言うと、「バンザイして」とTシャツの裾を楽しそうに引っ張り上げてしまった。
「きゃっ―」
ブラジャーを着けてなかった、胸が露わになってしまい、腕で隠すより先に、先輩の大きな掌が優しく包みこんだ。そして屈むと片方を口に含まれてしまう。
「んっ、なんで…」
「やっぱり我慢出来ない。もう一回食べさせて」
先輩は口に含んだまま、上目遣いで言う、甘い刺激と熱い息で、身体の芯が痺れ、頭のてっぺんまでクラクラ。
そのまま立ってるなんて無理。よろけて壁に背中を預けると、先輩は顔を私の顔まであげ、
「限界っ」
 て切なそうに言い、唯一身に着けていた下着を剥ぎ取り、私を抱え上げた。

「先、輩だけ…服着て…ずるい」
 先輩肩に両腕を回し、Tシャツギュッとを掴んで、突き上げられる快感を堪える。

それくらいじゃ逃せられず、先輩の首筋に顔を埋める。

先輩の顔が私の方を向くから、ハッハッという呼吸が耳に掛かり、堪らない。
「ハッ…羽澄ちゃん、ハッ…、そこにキスして…強く…ハッ…」

快感押し寄せ、回らない頭で先輩に言われるがまま、首を強く吸いついた。

初めて、人にキスマークをつけた。
薄目で見たそれは、先輩の白い肌で苺みたいな色を放ち、凄く嫌らしい。