何が起きたのか、幼かった私には全く理解できなかった。

姫野組と清宮組の人が、撃った犯人を捕まえて、救急車を呼び病院へ向かう。

緊急手術をしたが、間に合わなかった。

小さいながらも、自分のせいで殺してしまったと理解し、私は殻に閉じ籠った。

姫野組の人たちは、私を攻めなかった。
むしろ心配してくれた。

それでも私は、父と母を殺したも当然。


悲しんじゃいけない。

喜んでもいけない。

私はその日から笑わなくなった。