「ま…満里奈?椿?」
「あー笑った!莉依うける!口調が悪すぎるよー!」
「このときの莉依さんは、厄介ですからね。落ち着いてくださいね?」
………えっと…。
「見てたなんて。ひどー。」
私の言葉を無視して、笑いながら2人は青年のところに行って声をかけていた。
「まぁ、青年よ。あんたにはこの子は無理よ。」
「えぇ、高嶺の華です。」
青年は、ガックリとうなだれている。
満里奈と椿はまだ笑ってる。
笑いすぎでしょ。
てか、高嶺の華って…。
「誰が高嶺の華?」
…。
「は?」
「へ?」
満里奈と椿は笑ってたかと思いきや、口があんぐり…。
え?
変なこといってないよね!?
2人から溜め息が聞こえてきた。
なに!?
何で溜め息!?
「ダメだこりゃ。」
「無自覚って怖いですね。」
「あの…。」
「あ、ごめんね。なんだかわからないけど、そういうことだから。じゃぁね。」
青年にさよならを告げ、私たちは校門に向かった。