「話変わりまして、莉依さん、今日のパーティー来ますよね?」

「うん。てか今日の朝知った。お昼に早退して、準備するの。」

「そのパーティーって、川城組と、清宮組の若の成人のお祝いパーティー?」

「えぇ。そうです。」


椿は何事もなかったかのように話している。

「私も出席するのよ。」

「ええええええええ!?」

「…莉依…うるさい。」

「はい。ごめんなさい。」

「神子芝財閥には、うちの組もお世話になってるんですよ。」

「ちなみに!地主でもあるの、うちって。」

そ…そうだった。
神子芝家って、地主だった。

「全く。親友の私の家のことも忘れてるなんて。」

ははは…。
ごめんなさい。

「まぁまぁ。莉依さんは、ド天然ですからね。」

椿がにっこりと笑いながら言っていた。

ってか、さりげなくひどいこと言ったよね?

私、天然じゃないから!!

「こんなんじゃ、清宮の若さん大変ね。」

「えぇ。そうですね。ま、向こうも自分の気持ちに気づいてないみたいですけど。」

ん?
なんでそこに、翔ちゃんが出てくるの?

「翔ちゃんは関係ないでしょ?」

その言葉に、二人は目を丸くした。

「「はぁ。」」


ええ!?
言葉にならないくらい訳がわからない。

先が思いやられますわ…。

清宮の若さん。ドンマイ。

と椿と満里奈は、心のなかで呟いたのだった。