「莉依様ー!」

「満里奈様ー!」

「椿様ー!」

す…凄い迫力…。

この人たちは、何時間前からいるのかってほどの凄い人数。

中には、椅子やらシートを広げて陣取っている人たちもいる。

今からパレードが始まるんかい!!

「莉依、引きつってる引きつってる。」

「え!?ホントに!?」

「莉依さんは分かりやすいですからね。」

満里奈と椿は、クスクス笑っていた。

2人とも騒がれるのは理解出来るんだけども、私も一緒に騒がれてるのは謎過ぎて…。

「そういえば、満里奈。また抜け出してきたの?」

「うん。もう息がつまりそうっ!」

「満里奈さんは、この大学の理事を引き継ぐんでしたっけ?」

「そうなのよ‼毎日毎日、学校のことで頭がおかしくなりそう‼」

満里奈は頭をかきむしりながら話を進めた。

「仕事ほったらかしで出掛けようとするし、私まだなにも知らないことだらけなのに酷すぎよ!」

「まぁ、でも仕事が出きるご両親だから凄いよね。」

「バリバリ働きますものね!」