「いただきます。」

樹さんの一声で朝食が始まる。

ここのみんなの食事の姿は、クチャクチャやカチャカチャと、行儀の悪い音は聞こえない。

清宮の食事姿は、"美"。

その言葉か似合うほど、みんなマナーはしっかりしている。

「莉依ちゃん、今日は何時から学校かしら?」

「今日は2限からなのでま、だ間に合います‼」

そう。と言いながら綺麗な笑顔を見せてくれた優理さん。
綺麗だなぁ。

「晶、礼、慶一郎。今日は、川城のパーティーに出席だ。お前らも来てもらう。」

その声に答えるように、三人は箸を置き答える。

「了解しました。」

「なるべく早く、こちらの仕事を終わらせます。」

「了解や!」

みんな忙しいね。

なんて、他人事のように思ったのは内緒にしておこう。

「ごちそうさまでした!」

私は、学校に行く準備をするため、自分の部屋へ戻った。