「華、澪ちゃん、おはよう」

「風くん、おはよう」


やはりいつ見ても風くんの回りにはサイダーのように爽やかで瑞々しいオーラが見える。

すれ違っただけでご利益が有りそう。

なんて、風くんいじりが出来るようになったのも、この夏の試練を乗り越えたから。

わたしは風くんへの想いで強くなれた。

本当に感謝してる。

そして、今では2人の幸せを心から祈っている。


「じゃ、澪ちゃんまた今度」

「またね、澪」

「うん。またね」


わたしが手を振ると笑顔で振り返してくれた。

2人の笑顔は調和していた。

そこからは穏やかで温かな優しいメロディが聞こえてくるような気がした。

辛くなったらこのメロディを思い出そう。

さぁ、わたしも今日からまた頑張るぞ。