中学に入学して半年、クラスとも仲良くなり友達もたくさんできた。うちの学校では半年に1回掃除場が変わる。今日はその掃除場の発表だった。

「みお掃除どこだったー?」

「ええっと、職員室前廊下だった」

友達に聞かれてそう答えた。職員室前廊下ってなんかやだな、先生とかいっぱい通りそう。



キーンコーンカーンコーン



掃除場への移動チャイムがなった。

「あ、チャイムなった私もう行くわ」

「分かったー」

友達の掃除場は遠いいらしく先に行ってしまった。私も行こう。廊下を歩き掃除場に向かった。
私の掃除場知ってる人一人もいないじゃん。
落ち込んでいたら1〜3年生の自己紹介のようなあいさつが始まった。1年生からだったので私は立って最初にあいさつをした。

「1年4組鎌田美桜《かまたみお》です」

そして座ろうとした瞬間班長の先輩と目が合った。その瞬間胸がドキドキした。どんどん早くなってドキドキが止まらない。こんなの初めてだ。ずっとその先輩を目で追ってしまう。他の人の自己紹介がぜんぜん頭に入ってこない。次々と自己紹介していきその先輩の番になった。

「3年4組西川晴《にしかわはる》です、班長になりました。」

かっこいい。