「よぉ~し、みんな席につけぇ!」


タモちゃんの声で、みんな自分の席に着いた。


「朝のHRを始める前に、転校生を紹介する!」


転校生!?
こんな時期に珍しい…。

まさか、昨日のイケメン君だったりしてーー!!

もし、そうだとしたら運命感じちゃうね。



「瀬戸内!入って!」


ああ、昨日のイケメン君は"瀬戸内”っていうのね。


ドキドキドキ…


教室のドアが開き、中に入ってきたのは………



昨日のイケメン君!!!!



じゃなぁぁーーい!!



「瀬戸内 裕次 です。よろしくぅ!!」



うわぁぁ!!なんかホストみたいの、きたぁぁ!!


この人もカッコイイけど、昨日のイケメン君とは雰囲気が違う。



茶色い髪の毛。

耳にピアスじゃらじゃら。

腰パン。



何ていうか、悪系?



「「キャーー!!かっこいい!!」」



クラスの女子たちが一斉に声をあげた。


今時の女の子たちは、こういう悪系が好みなんだね。



「じゃあ、瀬戸内は、一番後ろの空いている席に座ってくれ」


ん?空いてる後ろの席って……




私の隣じゃーーーん!!!