そして、修学旅行から帰ってきて、変化があった他に、もう1つのイベントが控えていた。
文化祭である。
「はい!では今度の文化祭で何をしたいか案を出してください!」
学級委員長が教壇に立って、張り切っている。
エライねぇ…。
学級委員の鑑やー…。
「修学旅行から帰ってきたそうそう、文化祭の話をしないといけないなんて慌しいねー…」
香織がうんざりした様子で言った。
「うんうん。私はあまりの慌しさに身体と頭がついていかないわー…」
机に突っ伏す私に、香織から「アンタいくつよ?」というツッコミが返ってきた。
だらけた私の頭上を、クラスメイト達の意見が飛び交っている。
「じゃあ、多数決の結果、喫茶店ってことに決定しました!」
いつの間に!!
私、手挙げてないよ!?
「普通の喫茶店じゃつまんなくねぇ?何か変わった+αをつけないと客がこねーよ」
1人の男子が意見を出し、それについて話合うことになったみたいだ。
「メイド喫茶」
「執事喫茶」
「コスプレ喫茶」
などの案が出されたが、「ありきたりじゃねぇ?」という意見によって却下された。
「ハイ!!!」
私は思い切り手を挙げた。