クリリンは、ゴホゴホとむせており、苦しそうだ。


「……おまえなぁ…」


「早くしないと人を待たせているのよ!!
もう!!じゃあ、その人たちに”特別な関係です”って答えてくるよーー!!」


人は待たせちゃいけない。と両親が躾けてくれた。


「おい、ちょっと待て」


クリリンが私の背中を掴んで、動きを止めた。


「何よ!私には行かなきゃいけないところがあるのよ!」


「お前、その言葉の意味、分かってんの?」


その言葉の意味?

言葉の通りじゃないの?


特別な関係でしょ?


「ハァ…、もうほっとけよ、そんなの…」


クリリンは、またまた盛大に溜息を吐き出した。


「え?なに?特別な関係ってなんなのよー!?」


「知るか!!」


プイッと教室の中に帰ってしまったクリリン。


クリリンも知らないのか~。


特別な関係ってなんだろう…。



分からないことは恥ずかしがらずに人に聞きなさい。


その両親の教えを守るために、私はある場所に向かった。