「よ~し~も~と~。
お前ってやつは!またホームルーム中に寝やがって!」


「タモちゃん…
ってことは、全部夢だったの?」


誰もいない放課後の教室で、クリリンとミュウミュウが抱き合ってた。

それでクリリンがミュウミュウって呼んで

ミュウミュウがリョウリョウって呼んで…


んっ?

何かややこしいな…。


でも、全部夢だったのね~!


「よかった~!!」


「ちっとも良くないわボケ!
大切なことを話し合ってるんだから、しっかり聞いとけ!」


またタモちゃんに、ボカっと殴られた。

その痛みがすごく嬉しい。


あっちが夢で、こっちが現実だということが分かるから。


「タモちゃん!私をもっと殴って!」


「はぁ!?
俺を暴力教師に仕立てあげるつもりか!?」


「私、いま痛みを感じたいの!
だから殴って!」


タモちゃんは呆れたように溜息をついた。


「はい、吉本のM宣言はほっといて。
学級員、話を進めて」


タモちゃんが殴ってくれないので、仕方なく自分で頬っぺたをつねってみた。


痛い…。


よかった~!!

こっちが現実!!