「もう!どうでもいいわ!
行こう!ゆうき・・・。
今日、一緒に帰るでしょ?
今日は、花火大会の日だし。気晴らしに
一緒に見ようよ」


―――・・・あっ。そうだった。
今日は、花火大会・・・。
2人はそうゆう仲なんだ。


「・・・あぁ・・・凪紗・・・ごめん!
俺さ・・・手がこんなんだし。バスケのメンバーが心配して・・・今日は、久しぶり仲間と過ごすわ!」


「えっ?・・・・・そっ・・・かっ。だよね!
久しぶりの学校だし」

彼女は、顔を曇らせ下を向いてしばらく間を開けてから

「・・・仕方ないかぁ〜」

そう言いながらゆうきくんの方を見た。

「・・・まじ!ごめんな・・・。凪紗。ありがとうなっ」


彼女は、寂しそうな表情をしながら、ゆうきくんを見た。

ゆうきくんは、優し目をして彼女を包むかのように話した。

胸がまた、痛い・・・。

私は・・・やっぱり、見たくない。
思わず俯いた。


彼女は、納得したのか・・・

しばらくしてから、

うん。と言って

「じゃぁ、また、ゆうき、連絡するねっ」

私は、チラッと彼女を見た。

ゆうきくんの腕に触れながらゆうきくんを見て話してる彼女は、可愛らしい女の子。


ゆうきくんは、彼女の言葉にニコッとだけしていた。

彼女は、「じゃぁ・・・ね・・・」とゆうきくんに言ってから
チラリと一瞬こちらを見て、
どこかえ行った。