マンションに向かっていた志穂だったが、途中で足を止めた。
『今日はあの部屋に行っても一馬は来ないんだよね…。
痛いくらいに感じた視線…、あれは一馬だったのかな…』
志穂はタクシーを拾い、自分のマンションへと帰って行った。
この数日後、一也は久しぶりに彼女に逢うことに決め、
ハッキリと自分の気持ちを伝えようと決心した。
そして、一馬の身にも大変なことが起ころうとしていた。
そんな二人のことなど志穂は知るよしもなく、
週三日一馬に逢うためにマンションに行き、
一馬との時間を過ごしていたのだが、一馬がマンションに姿を見せなくなった。
そして、志穂の店には志穂を苦しめるある訪問者が訪れていた。