志穂は泣きながら、自分の気持ちを必死に一馬に伝えた。


「ごめんな、志穂を不安にさせちまって。
でも、もう不安になることなんてない。
俺はどんな事があっても、志穂への気持ちは変わらないって自信持ってるから。
これからは一緒に居る時間が増えるから、お互いのことをたくさん話す様にしよう。
何かあったら、二人で一緒に解決して行こう。
志穂も遠慮なく俺に何でも話すんだぞ」


志穂は涙が止まらず、うなづくことしか出来なかった。


泣いている志穂の顔を見て、一馬は笑顔を見せる。


そんな一馬の笑顔に、志穂の涙も止まり、笑顔を見せ、二人は笑っていた。


付き合って半年の間、志穂と一馬は暗いトンネルの中を歩き、
今、やっと出口が見えた。


その時の光は、とても眩しく、輝いていたことだろう。