これで、志穂に寂しい思いをさせなくて済む


志穂のそばに居る時間が増える。


一馬は志穂の喜ぶ顔を想像し、思わずにやけてしまった。


契約を済ませ、鍵をもらい、買い物へと向かう。


急いで買い物を済ませ、早く志穂の喜ぶ顔が見たい、
そんな思いが足早に部屋へと向かわせた。


部屋に着き、一馬は真っ先に寝室へと。


だが、志穂は眠っていた。


一馬は志穂の手を握り、志穂を見つめた。


「志穂、もう寂しい思いはさせないから」


心の中でそう呟き寝室を出た。


薬のおかげで、志穂の熱も夕方には下がり、だいぶ元気になっていた。


「熱も下がって、だいぶ元気になったみたいだな。
それじゃ、プリンでも食べるか」


『うん、食べる』