一馬の優しい言葉に、志穂は一馬に強く抱きついた。
『一馬さん、ずっと逢いたかった…。
逢いたくて、逢いたくて、寂しくて、辛くて、苦しかった…。
ずっと、こうして抱きしめて欲しかった』
「ごめんな、志穂。
志穂に辛い思いばかりさせて悪かった。
これからは、志穂との時間を大切にするから」
泣いてばかりのこの半年。
一馬のこの言葉で、そんなことは全て許せてしまう。
『一馬さん、ありがとう。私、嬉しい』
二人は更に強く抱き合った。
「さっ、志穂はちゃんと寝てないと」
一馬はそう言って、志穂をベッドに寝かせ、おでこにキスをした。
とても優しいキスを…。