酔いつぶれた志穂を支えながら、志穂の部屋へと送っていく一也。
部屋に着き、鍵を開けて中に入り、ベッドに志穂を寝かせる。
志穂はあどけない顔で眠っている。
「おいおい…、安心しきってんじゃねーよ。俺を男として見てくれよ…。
さすがの俺も理性なくすぞ」
そんな言葉を呟きながら、一也は志穂の寝顔を見つめる。
「志穂…、お前はこのままずっと、俺の気持ちには気づかないんだろうな…。
俺は正直辛いぜ…。
こんなにそばに居るのに、お前は俺を見てくれない…。
お前はいつも遠くを見てる…。
もし、俺が告ったら、志穂は俺を見てくれるか。
今までみたいに、笑ってくれるか…」