志穂は流れる汗を拭きながら、イスに座ってのびていた。


「相変わらず暇な店だな」


と言って現れたのは、志穂の高校の同級生の土屋一也だった。


『暇なのはどっちよ…。
せっかくの休みにデートする相手も居ないなんて寂しいねぇ~』


と志穂の嫌味が飛んだ。


まっ、志穂と一也はいつもこんな感じなのだ。


「俺は夜型人間でよ、夜じゃねーと力が出なねーんだよ」


一体どうゆう意味?なんだよ…苦笑


「今日は志穂が泣いて喜ぶもの持って来てやったのによ。
可愛くねーから渡すの止めとくか」


ともったいぶりながら、志穂にあるものを見せた。


『キャー!うそぉー!マジィー!』