メールの内容は一也らしくない内容だった。


「志穂、俺どうしていいかわかんねーんだ。
彼女に別れてくれって言ったら、別れないって言うんだ。
俺はもう彼女とは付き合っていけない。
これは彼女を裏切ってた罰なのか」


こんな弱々しい一也は初めてだ…。


志穂はこのメールを読んでしばらく考えていた。


電話で話すのが一番だとは思うが、時間は深夜、とにかくメールをしておこう。


『一也、返事遅くなってごめん。
メールじゃ上手く話せないから、明日の夜に話しよう。
仕事終わったら電話するから』

と志穂は返事を返した。


そのまま、一也から返事が来るのを待っていたが、一也からの返事はなかった。


志穂はずっと一也のことを考えていた。


自分の言った言葉が、一也を悩ませたのではないかと。