晴海の顔が、一瞬、不気味な笑みを浮かべる
「一也は今でもその木村さんと付き合いあるのかな?」
「呑みに行ったりはしてるみたいだけどな。
もしかして、その二人に何かあるんじゃないかって疑ってんのか。
それは絶対にないぞ。木村にはずっと彼氏居るから。一也じゃない彼氏がな」
一也の友達から話を聞いた晴海は確信した。
一也が好きなのは木村志穂だと。
一か月、晴海は悩んでいた。
これからどうやって、一也を苦しめようかと
何度も、志穂の働いている店も見に行った。
そして、晴海は志穂の前に姿を現す。
朝から降り続いた雨は、夜になると止んでいた。
今日は一馬と逢う日。
仕事が終わった志穂は、スーパーで買い物をしてマンションに向った。