一也と晴海は、一年前に友達の紹介で知り合い、付き合い始めた。
その友達なら、何かを知っていると思ったからだ。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど。
一也の昔の好きな人の話って聞いたことないかな」
一也の友達とは、一也の高校の同級生だった
「一也の好きな女?
あぁー、たぶん木村志穂のことじゃねーか。
高校の時、あの二人いっつも一緒に居たからな。でも、あの二人は何もねーよ。
木村には付き合ってるやつ居たからな」
晴海はさらに詳しく話を聞く。
「その木村さんってどうゆう人?」
「どうゆうって…、あんま友達居なかったな
高校生離れしてて、あんまクラスに馴染めなくて、
でも綺麗だから何かと話題になる奴だったよ。男のこととかでな。
木村だったら、高校の近くの雑貨屋で働いてるぞ」