晴海の抑えていた感情が爆発する。
「私と別れて、その人と付き合おうって言うの。何てひどいことを考えてるの!
そんなこと私は許さない。
一也とは絶対に別れない!」
晴海は涙を流しながら、一也に訴えていた。
「晴海、俺は晴海と別れてもその人と付き合おうなんて考えてない。
俺の片想いで、相手に俺の気持ちを伝えるつもりはないんだ。
でも、こんな気持ちのままで晴海と付き合っていけないんだ。
頼む、晴海別れてくれ」
一也は何度も何度もそう言って頭を下げた。
だが、晴海は一歩も引かない。
「別れない、絶対に別れない。
もう話は終わったから帰ってよ」
「晴海、このまま付き合っていても、俺は晴海を好きにはなれないんだ。
頼む、晴海」