このあとも、店の商品を見ながら、志穂と晴海は話し込み、
一時間ほど店に居て、晴海は帰って行った。
晴海が帰ったあと、志穂はイスに座り考えていた。
『なんか引っかかるな…。
雨は朝早くから降ってたのに、傘を持たないで出かけて、
会議が終わって外に出るとどしゃぶりでうちの店に駆け込んで来た?
この店の並びにはコンビ二が三件もある。
普通、コンビニに傘を買いに行くんじゃないのかな…。
実はこの店に来ることが目的だった?
それなら何故、偶然入ったみたいな言い方したのかな?』
何故か志穂はこんな風に考えてしまった。
『考えすぎかな?私、何でこんなこと考えちゃったんだろう…。
商品も買ってくれたし、話が出来て楽しかったのに…』