『ここのオーナーはほとんど日本に居ない人だから、私が任されてるんです。
私も二十一です。同じ年なんですね』


「うっそー!志穂さん凄く大人っぽいから、私より年上だと思っちゃいました。
あっ、このアクセサリー可愛い」

と言う具合に、晴海はやけに慣れ慣れしくなり、子供の様にはしゃいでいた。


店の隅にある小さなスペースに置いてあるアクセサリーに目をキラキラさせながら見ている。


『そのアクセサリーは私の手作りなんです。
ビーズアクセサリー作るのが好きで』


「これ志穂さんの手作り!凄い!
あっ、私これがいいな、志穂さんこれ買います。これもらえますか」


晴海は志穂が作ったビーズのブレスレットを嬉しそうに手にはめていた。


『ありがとうございます。今、包みますね』