【監督】
呆然と立ち尽くす二中、
してやったりの風早、
同じように応援団も……
とおもったがしかし!
和也の得点により、
二中の”ファン”?が、
はしゃいでいた(笑)。
その後、唐沢が
掻き回す掻き回す、
同点に追い付き、
2nd終了した。

「みんな〜ナイス!」
和也の爽やかな笑顔は
風早サポーターの
歓喜を呼んだ。

「さぁ、3rdクール、
メンバー予定通り、
変えてくよ!。
南にかわり、富田、
俺に変わり、安西」

???

和也がチェンジ!?

何とも不可解に聞こえる
この”作戦”、
部員達は驚きもしない。

3rdクール開始時、
ピッチにいない
和也をみてやはり、
場内はざわざわした。

「校長〜、新城くんは
一体何を考えてるの
でしょうか?」

「ふむふむ、
彼はなかなか
味なことするね〜」

校長にはわかっていた。
勿論、彼が下がる、
それこそ戦力ダウン。
だが、彼はこれで
試合をプロデュース、
準備、開催、選手、
そして、監督を
するということだった。
すべては今彼等が 
置かれている状況、
そう、彼はそれを
この時この場で
示すつもりだった。

プレゼンも原稿も、
協議も、挙手も
そして大人の都合など
どこにもない、
いや必要ない、
そのすべてが、
彼そのものであった。