「ほら、ちゃんとした感じでさ…」
美利は『ちゃんとした?』となおも納得がいかない様子。
「くそっ、鈍感くー」
そう言って顔を赤らめる智樹。
「……デートがしたいんだよ、ちゃんと」
そう言って美利と反対側へ顔を向ける智樹。
「なんだ、それならそうって言えばいいのに」
あっけらかんと言う美利に『絶対分かってない』と呟く智樹。
「誰にもバレずに、二人きりで……恋人同士のデートがしたいんです」
そううつむく智樹の顔は真っ赤になっている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…