放課後。
今日のバスケ部は休みだ。
特に予定があるわけではなかったがたまには早く家に帰ろうと思い早々にカバンの準備をして教室から出る美利。
「じゃね」
和巳と竜に挨拶をして廊下に出ると智樹が居た。
「あ、智樹。僕は帰るよ。
また明日ね」
そう声を掛けて廊下を歩いていこうとした時、智樹の焦った声が聞こえた。
「え? 何で?」
振り向いて智樹の顔を見ると何やら驚いている。
呆気にとられたような、不思議そうな、そんな顔だった。
「あ…いや……。
何でもない」
振絞った声は弱々しく、それを美利は不思議に思ったが改めて『じゃぁ帰るね』と声を掛ける。
少し歩いた後ろで智樹と和巳の声が聞こえる。
「智樹、お前入れておいたんだろ? 机教えたよな」
「――あぁ、確かに入れたんだけど…な…」
美利は少し気になり歩調を緩めて聞き耳を立てる。
今日のバスケ部は休みだ。
特に予定があるわけではなかったがたまには早く家に帰ろうと思い早々にカバンの準備をして教室から出る美利。
「じゃね」
和巳と竜に挨拶をして廊下に出ると智樹が居た。
「あ、智樹。僕は帰るよ。
また明日ね」
そう声を掛けて廊下を歩いていこうとした時、智樹の焦った声が聞こえた。
「え? 何で?」
振り向いて智樹の顔を見ると何やら驚いている。
呆気にとられたような、不思議そうな、そんな顔だった。
「あ…いや……。
何でもない」
振絞った声は弱々しく、それを美利は不思議に思ったが改めて『じゃぁ帰るね』と声を掛ける。
少し歩いた後ろで智樹と和巳の声が聞こえる。
「智樹、お前入れておいたんだろ? 机教えたよな」
「――あぁ、確かに入れたんだけど…な…」
美利は少し気になり歩調を緩めて聞き耳を立てる。