変な噂は無くなってきた。

 三人が美利に告白をしたと言う噂が瞬く間に広まったためだろう。
 
 竜、和巳、琢己の三人は相変わらず美利に好きだ、可愛いと毎日のように声をかける。

 今までと変わらず『適当なこと言うな』なんて返している美利だが、確実に以前より受け止め方が変わっていた。

 その言葉が本心であると分かって、正直なところ最高にうれしいのだ。

 自分のことを好きになってくれる人など居るはずがないと本気で思っていたのだから。

 やがて美利の方からも四人が好きだと改めて感じさせる出来事だった。
 五人で楽しく騒ぐのが心の底から大好きだった。


 三人は美利に対して恋心を抱いている。



 『僕は彼らのことをどう思っているのだろう』



 友達なのか、親友なのか。
 それとも三人に恋をしているのか、四人に恋をしているのか。