「分かったか?
 くーが教室でも、いつもそんな恰好でいるから俺たち四人とは親密以上の親密な関係だと思われてんの。
 しかもだらけた格好しているのって、俺たちと一緒に居るときだけだろ?
 原因はくーなの」

 和巳の言葉に大きく何度も頷く美利。


「でもいいな~、自覚してもらうためとはいえその役目俺がやりたかったな」
「役得役得」

 琢己と竜が何やら盛り上がっている。

「役得? 何の話?」

 少し大人しくなった美利は二人に質問をする。