「あら」

 その周りにも残りの三人が机に寄りかかったり、隣の席に座っていたり。

「あらあらあら…」

 ずっと気が付かなかったことに申し訳ない気持ちと、ずっと見られていたことへの恥ずかしい気持ちが沸き起こる。

「あは…あははー…」

 ごまかし笑いもぎこちない。

 そんな美利を無表情で見つめる四人。

「あー……」

 『なんだか気まずい…』

 明らかな困り顔で四人を視線だけで見回す。


「「…プッ」」

 四人が同時に噴き出して手をたたきながら笑っている。

「な、なんだよ…」

 何も言わずにただ自分の欲求を満たすがごとく笑い続ける四人に、美利は次第に嫌気をさし始める。