それから店を出てぶらぶら歩き、若者らしく外で自由に座って休憩できる場所に移動した。瞬介は水樹を日陰に座らせて待たせて、憧れの例のあれ、ソフトクリームを買いに行った。でも両手にソフトクリームを持ちながらいそいそと水樹の元へ戻ると、何故か水樹は姿を消していたのだった。
トイレ?仮にそうだとしたら電話は掛けない方がいい。その上瞬介の両手にはソフトクリームがあるので実際それは無理だ。
瞬介は焦り、考え、行動した。
「すみません。この辺りにいた、背が高くて綺麗な女の子どこ行ったか知りませんか?」
他人の事などいちいち気に掛けているわけがないとはわかっているけれど、いてもたってもいられず近くにいた子連れのお父さんに尋ねてみた。
「その子かどうかわからないけど・・・。」
と男性は瞬介に答え、道を尋ねられた女の子が駅方面へ案内しにいったと教えてもらった。確かな情報ではなくとも、瞬介はその人物が水樹かもしれないと思い探しに行く事にした。
「ちょっとトラブルで。これ貰って下さいまだ口つけてないんですっ。」
「いや、困るよっ。」
ほんとにすみませんとお詫びをしてお父さんに強引にソフトクリームを2つ共引き取って貰い、まずは携帯を確認した。
‘道を聞かれたから待ってて’
と、実はメッセージが残されてあった。瞬介はホッと安心したけれど引き続き探しに行った。
まだ近くにいるよね?道って?やっぱり駅までの道なのかな?と予想を立て、瞬介は水樹と合流しようと走りながら電話を掛けた。せめて着信音が聴こえれば、とこの街の騒音の中で耳を澄ます。
って聴こえるわけ無いじゃん、ドラマチックの見過ぎだよね。と、自分自身をたしなめそして身を震わせた。
だって瞬介は知っている。水樹は家での約束で、外にいる時はなるべく振動ではなく音量をオンにするように指示されているのだ。
この音は違うかもしれない。でもっと音のする方に走り出す。そして夜の飲食店が並ぶ、大通りの一つ隣の筋で瞬介はまた、大好きな彼女を見つけたのだった。
トイレ?仮にそうだとしたら電話は掛けない方がいい。その上瞬介の両手にはソフトクリームがあるので実際それは無理だ。
瞬介は焦り、考え、行動した。
「すみません。この辺りにいた、背が高くて綺麗な女の子どこ行ったか知りませんか?」
他人の事などいちいち気に掛けているわけがないとはわかっているけれど、いてもたってもいられず近くにいた子連れのお父さんに尋ねてみた。
「その子かどうかわからないけど・・・。」
と男性は瞬介に答え、道を尋ねられた女の子が駅方面へ案内しにいったと教えてもらった。確かな情報ではなくとも、瞬介はその人物が水樹かもしれないと思い探しに行く事にした。
「ちょっとトラブルで。これ貰って下さいまだ口つけてないんですっ。」
「いや、困るよっ。」
ほんとにすみませんとお詫びをしてお父さんに強引にソフトクリームを2つ共引き取って貰い、まずは携帯を確認した。
‘道を聞かれたから待ってて’
と、実はメッセージが残されてあった。瞬介はホッと安心したけれど引き続き探しに行った。
まだ近くにいるよね?道って?やっぱり駅までの道なのかな?と予想を立て、瞬介は水樹と合流しようと走りながら電話を掛けた。せめて着信音が聴こえれば、とこの街の騒音の中で耳を澄ます。
って聴こえるわけ無いじゃん、ドラマチックの見過ぎだよね。と、自分自身をたしなめそして身を震わせた。
だって瞬介は知っている。水樹は家での約束で、外にいる時はなるべく振動ではなく音量をオンにするように指示されているのだ。
この音は違うかもしれない。でもっと音のする方に走り出す。そして夜の飲食店が並ぶ、大通りの一つ隣の筋で瞬介はまた、大好きな彼女を見つけたのだった。