電話を切り瞬介や他の仲間に連絡をし終えると、そのまま机に座り続け宿題や明日の準備をした。そして明人にレポート用紙を返さなければとレポート用紙をめくり返事を書いた。
‘ソフトボールお疲れ様でした。私も中学3年生ではサードだったんですよ。長谷川さんとてもかっこよかったです。’
それから明人が書いてくれた言葉を読み返してみた。
‘明日は絶対勝ちましょう’
明人がこんな風に返事をしてくるなんて意外でしかなかったし、嬉しくて頑張ろうとおかげで思えたのだった。ただその結果の空回りではあった。
明人は不思議な人だ。わからないから以前よりは気になる。と水樹は次にあれ?とある発見をした。
‘ハンドルを握ると性格が変わるタイプ’
元々は座席表の水樹の名前の部分は空白にしておいたのだけれど、どうやら明人が失礼な事を書き足していたみたいだった。
長谷川さんまで酷いです。と水樹は消しゴムを用意し、‘長谷川さんとてもかっこよかったです。’の部分を消してから、レポート用紙を鞄に片付けた。そして、これは仕返しです。と一人きりの自室でふふっと笑ったのだった。
今まで頑固にも常に心は勇利で満タンで、そりを何も疑わずにこの膨らみのまま大人になるのだと思っていたのに、初めて勇利以外で心が満たされている。でも、同時に、こんなふらちな気持ちは誰にも知られてはいけないような罪悪感も持ち合わせたのだった。
そうしていると、コンコンコン。とドアをノックする音がした。
「水樹ーご飯だよー。」
「わかった。」
部屋の外に出ると姉の桜が立っていた。
「今日は早いね。残業なかったの?」
桜の薬指には彼氏に貰ったばかりの新しい指輪がはめられている。
「ほんとその指輪綺麗だね。いいなあ。」
「まあね。水樹ももうすぐだって。今年で19でしょ?」
「うん。」
「じゃあ特別だね。知ってる?19歳の誕生日にシルバーのアクセサリーをプレゼントしてもらうと、女の子は幸せになれるんだよ。」
「そうなの!?」
「うん。私もお母さんに教えてもらったんだ。」
「へー。素敵な話だね。それでお姉ちゃんは誰かに貰ってたの?」
「私は彼氏にシルバーリングをプレゼントして貰ったよ。」
「いいなあ。私は彼氏いないから・・・。そうだっ。お姉ちゃんに買ってもらおうかな。」
「うーん。大丈夫だって。それに水樹ちゃん恋してるでしょ?だって最近急に超かわいいもんっ。だからその人に貰えるといいね。」
え?どうして?恋はずっとしているはずなのに。とそれを聞いて水樹は驚いた。
それから、駄目だ。桜お姉ちゃんのせいだ。と桜のせいして、またあの人の顔が降ってきては、水樹の胸はドキドキドキドキした。
‘ソフトボールお疲れ様でした。私も中学3年生ではサードだったんですよ。長谷川さんとてもかっこよかったです。’
それから明人が書いてくれた言葉を読み返してみた。
‘明日は絶対勝ちましょう’
明人がこんな風に返事をしてくるなんて意外でしかなかったし、嬉しくて頑張ろうとおかげで思えたのだった。ただその結果の空回りではあった。
明人は不思議な人だ。わからないから以前よりは気になる。と水樹は次にあれ?とある発見をした。
‘ハンドルを握ると性格が変わるタイプ’
元々は座席表の水樹の名前の部分は空白にしておいたのだけれど、どうやら明人が失礼な事を書き足していたみたいだった。
長谷川さんまで酷いです。と水樹は消しゴムを用意し、‘長谷川さんとてもかっこよかったです。’の部分を消してから、レポート用紙を鞄に片付けた。そして、これは仕返しです。と一人きりの自室でふふっと笑ったのだった。
今まで頑固にも常に心は勇利で満タンで、そりを何も疑わずにこの膨らみのまま大人になるのだと思っていたのに、初めて勇利以外で心が満たされている。でも、同時に、こんなふらちな気持ちは誰にも知られてはいけないような罪悪感も持ち合わせたのだった。
そうしていると、コンコンコン。とドアをノックする音がした。
「水樹ーご飯だよー。」
「わかった。」
部屋の外に出ると姉の桜が立っていた。
「今日は早いね。残業なかったの?」
桜の薬指には彼氏に貰ったばかりの新しい指輪がはめられている。
「ほんとその指輪綺麗だね。いいなあ。」
「まあね。水樹ももうすぐだって。今年で19でしょ?」
「うん。」
「じゃあ特別だね。知ってる?19歳の誕生日にシルバーのアクセサリーをプレゼントしてもらうと、女の子は幸せになれるんだよ。」
「そうなの!?」
「うん。私もお母さんに教えてもらったんだ。」
「へー。素敵な話だね。それでお姉ちゃんは誰かに貰ってたの?」
「私は彼氏にシルバーリングをプレゼントして貰ったよ。」
「いいなあ。私は彼氏いないから・・・。そうだっ。お姉ちゃんに買ってもらおうかな。」
「うーん。大丈夫だって。それに水樹ちゃん恋してるでしょ?だって最近急に超かわいいもんっ。だからその人に貰えるといいね。」
え?どうして?恋はずっとしているはずなのに。とそれを聞いて水樹は驚いた。
それから、駄目だ。桜お姉ちゃんのせいだ。と桜のせいして、またあの人の顔が降ってきては、水樹の胸はドキドキドキドキした。