アズマの家系を調べたが、王族とは何も関わりのない貴族だ。
元は名門のスペンサー家だったはずなのだが、アズマの両親はローズが調べた限りイカれていた。父親はギャンブルにのめり込み、母はパーティーに毎日通う。
両親とは裏腹に、アズマは勉学に真面目に取り組み賢い子だったそうだ。
そんな息子を両親は可愛がり、誰よりも自慢していた。
…娘のカレンという人物は一切無視していた。
「…蘭が結婚?」
臣下が脅える目でローズを見ている。
一週間ぶりに城に戻り、ゆっくりとお風呂に入った後。
もたれるように、ローズはソファーに座り込んでいる。
国内での暗殺や、国外での戦争の総指揮を取るローズはほとんど休みがなかった。
アズマの行方を家臣に探させ、弟の蘭を見張って何かあれば報告するように命令していた。
「結婚ねえ・・・。相手は?」
「それが…」
相手の女性がアズマの妹と聞いたローズは大声で笑った。
元は名門のスペンサー家だったはずなのだが、アズマの両親はローズが調べた限りイカれていた。父親はギャンブルにのめり込み、母はパーティーに毎日通う。
両親とは裏腹に、アズマは勉学に真面目に取り組み賢い子だったそうだ。
そんな息子を両親は可愛がり、誰よりも自慢していた。
…娘のカレンという人物は一切無視していた。
「…蘭が結婚?」
臣下が脅える目でローズを見ている。
一週間ぶりに城に戻り、ゆっくりとお風呂に入った後。
もたれるように、ローズはソファーに座り込んでいる。
国内での暗殺や、国外での戦争の総指揮を取るローズはほとんど休みがなかった。
アズマの行方を家臣に探させ、弟の蘭を見張って何かあれば報告するように命令していた。
「結婚ねえ・・・。相手は?」
「それが…」
相手の女性がアズマの妹と聞いたローズは大声で笑った。