「この子はたまたま会っただけでしょう⁉ 巻き込まなくてもいいじゃない⁉」
ぞろぞろと乗り込んでくる橋場達を睨みつける。
でもシーツを取った橋場の顔は、そんなあたしの言葉に不満がある様だった。
「会ったのはたまたまだろうがな。そっちから巻き込まれに来たようなもんだぜ?」
「え?」
「はいはい、失礼しますっと」
橋場の言葉に訝しんでいると、茶髪の男が遥華に近付く。
「あっ!」
そしてサッと遥華の腰の辺りに手を伸ばしたと思ったら、彼女のスマホを取っていた。
その画面には通話中の表示。スピーカーのアイコンだけ色が違っている。
「全く、こっそり電話するとか……あんたこういうの手慣れてんのな?」
頼りなさげなタイプだと思っていた茶髪の男。
でも、それは橋場を前にしたときだけだったらしい。
自分よりも明らかに弱いであろう遥華に対しては嘲るような余裕の笑みを浮かべていた。
「で? 電話の相手って誰? あんたの身内? まさか警察じゃないよな?」
電話の向こう側にいる“誰か”に話しかける茶髪男。
スマホから聞こえてきたのは連さんの声だった。
ぞろぞろと乗り込んでくる橋場達を睨みつける。
でもシーツを取った橋場の顔は、そんなあたしの言葉に不満がある様だった。
「会ったのはたまたまだろうがな。そっちから巻き込まれに来たようなもんだぜ?」
「え?」
「はいはい、失礼しますっと」
橋場の言葉に訝しんでいると、茶髪の男が遥華に近付く。
「あっ!」
そしてサッと遥華の腰の辺りに手を伸ばしたと思ったら、彼女のスマホを取っていた。
その画面には通話中の表示。スピーカーのアイコンだけ色が違っている。
「全く、こっそり電話するとか……あんたこういうの手慣れてんのな?」
頼りなさげなタイプだと思っていた茶髪の男。
でも、それは橋場を前にしたときだけだったらしい。
自分よりも明らかに弱いであろう遥華に対しては嘲るような余裕の笑みを浮かべていた。
「で? 電話の相手って誰? あんたの身内? まさか警察じゃないよな?」
電話の向こう側にいる“誰か”に話しかける茶髪男。
スマホから聞こえてきたのは連さんの声だった。