声の方に顔を向けると、そこには黒猫のアイマスクをつけた女の子がいた。
服装も黒一色で、見た瞬間は本当に遥華なのか不安になってしまう。
でも、顎のラインといつものおだんごの髪型には見覚えがあるし、何よりやっぱり声が遥華のものだった。
「今日ハロウィンパーティーなんでしょう? 美来仮装するって言ってたのに……なんでこんなところにいるの?」
不思議そうに問いかけながら遥華はあたしたちに近付いて来る。
「遥華……? どうしてここに?」
あたしは遥華の質問には答えず聞き返す。
確かに、遥華には今日この佳桜高校で初のハロウィンパーティーをすることを話していた。
準備で忙しくしている真っ最中に遊びに誘われたから、断る時に理由を伝えたし。
でも、佳桜高校だけのイベントだとも伝えたはずだ。
なのにどうして仮装をしてこんなところに南校の生徒である遥華がいるんだろう。
「うーん……本当はサプライズにするつもりだったんだけどね」
仮面をしていても分かる苦笑いを浮かべた遥華は気まずそうに話した。
「あたしもハロウィンパーティー参加してみたくてさ。南校じゃあこんなイベント絶対やらないし、仮装していれば案外部外者でもバレずに入り込めるかな、と思って……」
「……」
服装も黒一色で、見た瞬間は本当に遥華なのか不安になってしまう。
でも、顎のラインといつものおだんごの髪型には見覚えがあるし、何よりやっぱり声が遥華のものだった。
「今日ハロウィンパーティーなんでしょう? 美来仮装するって言ってたのに……なんでこんなところにいるの?」
不思議そうに問いかけながら遥華はあたしたちに近付いて来る。
「遥華……? どうしてここに?」
あたしは遥華の質問には答えず聞き返す。
確かに、遥華には今日この佳桜高校で初のハロウィンパーティーをすることを話していた。
準備で忙しくしている真っ最中に遊びに誘われたから、断る時に理由を伝えたし。
でも、佳桜高校だけのイベントだとも伝えたはずだ。
なのにどうして仮装をしてこんなところに南校の生徒である遥華がいるんだろう。
「うーん……本当はサプライズにするつもりだったんだけどね」
仮面をしていても分かる苦笑いを浮かべた遥華は気まずそうに話した。
「あたしもハロウィンパーティー参加してみたくてさ。南校じゃあこんなイベント絶対やらないし、仮装していれば案外部外者でもバレずに入り込めるかな、と思って……」
「……」