順当に行けば、この子達は私を見送る立場になるだろう。

行かず後家になってしまうと思うが、私はわがままを言うならば、この家に居て人生の終わりを迎えられたら幸せだろうと思い始めていた。

そういった私の気持ちや、考えや過ごしてきたことを上手くまとめられないものの話終えるとジェシカちゃんは、その瞳から大きな涙を零しつつ私に言った。

「ユウ姉様。私は必ず、ユウ姉様に寂しい思いはさせません。でも、だからこそちゃんとユウ姉様の幸せも見つけられるように、お手伝いします!」

ジェシカちゃんをキュッと抱きしめて私は言った。

「ありがとう。そう言ってくれる妹が出来て私は、本当に幸せよ」

微笑んだ私にジェシカちゃんもニコッと笑い、私達はギュッと互いを抱きしめあった。


そんな私の部屋の前に実は目にいっぱいの涙を湛えたクリストフさんにマリアさん、静かに見守っていたベイルさんが来ていたが話を終える頃には、部屋の前から去っていたのでこの話を聞かれていたことに私は気づかなかったのだった。