「で、出来た?」
こんなにあっさり出来るとは思わなくてつい疑問形の声で告げると、アリーンとサリーンはやや驚き顔でカップを覗き、入ってる水を見てさらに驚いていた。
「無詠唱でコレなの!?」
叫ぶアリーンに、サリーンも言葉を返す。
「これが愛し子の力なのかもしれないわねぇ……」
私にはさっぱりよく分からないから、驚いている二人に聞いてみる。
「これって成功でいい?イメージしただけで、出来たんだけど……」
「成功してるわ!ユウはかなりの魔力を持っているんだけれど、魔法のコントロールも抜群なのが分かったわ。しかも無詠唱。ものすごく魔法の才能があるわ!」
アリーンは嬉しそうに告げてくれて、私もホッとした。