「とりあえず、勝手に編入が決まって偽装の婚約者まで立てることになったって、ほんと漫画かよって感じだよ」


そんな私のつぶやきに、マリアさんが言った。


「本当にいつも大変なのは私たち女ばっかりよね。男達も体験して、改善してほしいものだわ」


「そうですね。本当に二人ともあっさり忘れてて驚きましたが、話を聞けば納得なので仕方ないですよね」


こうして私はなんとか理解をして、来週から学校に行くことをアリーンとサリーンにも納得するまで話してお風呂に入り、着替えを済ませて寝たのだった。

猫のメルバはどうしてたって? 片時も離れずに一緒です。

この子はすっかり懐いているので、いつでもどこでも一緒にいます。

お行儀がいいので、ミレイド家でもすっかりメイドさん達にも可愛がってもらっています。

猫の可愛さは神クラスだよね!

今日も一緒におやすみなさい。

この子の正体を知るのも、あと少し。